どうも、べにまるです。
今回はAnalog.manのSunface NKT-275 Whitedotを紹介します。
私はファズが大好きで、特にファズフェイス系のペダルには目がありません。
今までたくさんのファズを所有し、弾いてきました。
どのペダルにも個性的な魅力がありましたが、その中でもダントツで魅力的なペダルが存在します。
それが今回紹介するSunfaceです。
Sunfaceは間違いなく、最も味わい深く魅惑的なサウンドを持つファズフェイスクローンだと言い切って良いと思います。
そのサウンドは何よりも素晴らしく、他のいかなるペダルにも感じたことのない暖かな質感を持っています。
また演奏のダイナミクスによってこれだけ豊かな表情をつける事ができるファズは、今まで見たことがありません。
ファズフェイスが好きな人であれば、絶対に一度は弾いてみて欲しいペダルだと思います。
味わい深いサウンド
SunfaceはLEDも無ければ電源ジャックもない、およそ機能性という言葉とは無縁のペダルです。
それは裏返せば、Sunfaceの魅力は100%そのサウンドにあるという事です。
サウンドはどこまでも柔らかく、ナチュラルな雰囲気を持っています。
わざとらしい加工感が一切ない、優しい弾き心地のペダルだと思います。
音色のキャラクターとしては若干くぐもった感じの、スモーキーなトーンです。
ほんのり自然にミドルに寄っているもののレンジ自体は広く、余裕感が感じられます。
また、Sunfaceは演奏のダイナミクスへに対するレスポンスが非常に良いペダルでもあります。
世の中には、何をどう弾いても同じような音色しか出てこないファズも多く存在しますが、Sunfaceは弾き手のニュアンスをそのままアウトプットしてくれます。
これは演奏のニュアンスを大事にする、ブルージーなスタイルのプレイヤーにとっては大きな魅力となるでしょう。
ファズでありながらこれ程ナチュラルなトーン&高いレスポンスを持っているペダルは、他を探してもまず見つからないと思います。
扱いやすい音色
ファズフェイスというとサウンドが暴れる、扱いづらいペダルだというイメージを持っている人が多いかもしれません。
実際のところ、接続するギターやアンプとの相性で音が極端に変わってしまうような、じゃじゃ馬で使いこなすのが難しいファズフェイスクローンはたくさん存在します。(じゃじゃ馬だからこそ面白いという一面もありますが・・)
一方でこのSunfaceはファズとしてはとても扱いやすいペダルです。
ファズによくある”詰まった”感じが控えめで、幅広いジャンルで使っていけるサウンドを持っています。
また、機材の相性によって極端にサウンドが変わってしまう事もないので、ギターやアンプの個性・魅力を活かすことが出来ます。
Sunface自身が確固たる魅力を持ちながらも、ギターやアンプ、もっと言えば弾き手の個性を奪うことなく助長できる。それがこのペダルの持つもう一つの魅力であると思います。
トランジスタによる差
SunfaceにはゲルマニウムのNKT-275をはじめ、シリコンのBC-108やBC-183など様々なトランジスタのバリエーションが存在します。
そうなると当然、トランジスタによるサウンドの差がどのくらいあるのか気になってきますよね。
私は以前、今回紹介しているNKT-275 Whitedotの他に、BC-108バージョンのSunfaceを使ったことがあるので、その差をもとにお話しします。
結論から言うと、勿論サウンドは違います。
同じ種類のトランジスタですら個体差によってサウンドが変わるのがファズの世界ですから、サウンドが違うのは当然かもしれません。
違いが顕著に表れるのはゲインだと思います。
なんだ、「ゲインならばゲインノブで調節すれば良いじゃないか」と思うところですが、残念ながらそこまで単純にはいきません。
ゲインノブが歪の”量”を調節するものだとしたら、トランジスタによる差は歪の”深さ”とでも表現されるべきでしょうか。
Whitedotのようにローゲインなトランジスタが比較的ざっくりとしたオーバードライブペダル的な歪方だとすると、
Reddot等のハイゲインなトランジスタは、音の芯から歪むアンプ・ディストーションのような、混沌とした印象のサウンドです。
ギュッと詰まった厚いサウンドが欲しいならゲインが高めのトランジスターを。
あっさりとしたダイナミクス重視のサウンドに魅力を感じるならローゲインのものを選択するのが良いでしょう。
どちらのトランジスタを使用したバージョンでも、Sunfaceの魅力であるスモーキーで柔らかなキャラクターは共通して持っています。
サウンドの個体差も大きい世界ですので、トランジスタの選定にそこまで神経質になる必要は無いかもしれませんね。
まとめ
Sunfaceは現行のファズフェイスクローンの中ではダントツのサウンドを持ったペダルだと思います。
味わい深く、表情豊かなサウンドを持ちながらもコントロールしやすいという、ある意味で反則的なファズです。
もし未だSunfaceを弾いたことが無いのなら、ぜひ試してみてください。
もしかしたらこのペダルはあなたのファズフェイス探しを終わりにしてくれるかもしれません。
特に、古いNOSのトランジスターは今後どんどん希少価値が高まってきます。
やや値が張ったとしても、いま試しておいた方が後悔せずに済むかもしれませんね。