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有名Centaur系ペダル4種を比較チェック

Centaur KLONES

どうも、べにまるです。
今回はCentaurのクローンペダルについてチェックしていきます。

これまでKLON Centaurについては単体のレビューをはじめ、Verによるサウンドの違いKTRとの差など、色々な視点からサウンドチェックをして参りました。
その結果、オリジナルCentaurが評判どおりの個性的なサウンドを持っているという事はよく理解できました。

そうはいっても現実問題、オリジナルCentaurは高すぎて手を出しづらいですよね。

そこで今回はシリーズの締めくくりとして、いくつかのCentaur系ペダルの中から、ケンタに匹敵するポテンシャルを持つクローンを探して見たいと思います。

Centaur系ペダルといっても星の数ほどありますが、今回はその中でもとりわけ評判の良さげな機種をセレクト。
1.KLONE V2(ARC Effects)
2.Archer Ikon(Rockett Pedals)
3.KCM-OD(StudioDayDream)
4.SoulFood Meat Mod(JHS Pedals/Electro Harmonics)

果たして、オリジナルCentaurに取って変わるような救世主は現れるのでしょうか。

KLON Centaur

まずは本家Centaurのサウンドをおさらいしておきましょう。
流石はレジェンドといった感じの、雰囲気あるサウンドです。
Centaur
Sampleはフラットと、クリーンBoostセッティングです。

本家Centaurは、ちょっと高域の控えめな”枯れた”感じが特徴だと思っています。
世の中には沢山のCentaur系ペダルがあれども、この雰囲気まで再現できるペダルはなかなか無いように思います。

*KLON Centaurのサウンドについては以前の記事も合わせてご覧頂けるとより分かり易いと思います。

1.KLONE V2(ARC Effects)

Centaurクローンの定番として、長らく不動の地位を築いている本ペダル。
評判に違わず、かなりハイレベルなCentaur系ペダルだと思います。
KLONE V2

基本的なサウンドは本家Centaurとほとんど同じ。
暖かなキャラクターの本家と比べると、元気が良く明るめのアメリカンサウンドです。

特に、ゲインを高く設定した時のゴキゲンなサウンドが特徴的です。
ブースターとしてだけでなく、がっつりと歪を作るペダルとしても使っていけると思います。

高級なパーツを使って作られた、贅沢なCentaurという印象です。
本家のダークなトーンよりも、こちらのほうが好みだという方も多いのではないでしょうか。

2.Archer Ikon(Rockett Pedals)

最近ではすっかり定番として定着しつつあるペダルですね。
金と銀の2バージョンがあり、金のほうがより初期型のCentaurをイメージしてるとかいないとか。
Acher ikon

このペダル、かなりガッチリと作りこまれたサウンドが印象的です。

音の輪郭が持ち上げられ、ツルっと整ったトーンが作れます。
コンプレッサーを繋いでいるのかと思うほど、しっかりとした圧縮を感じます。

ローゲイン時の、柔らかな音の立ち上がりが魅力的ですね。
クリーンブースター的な使い方に向いているペダルだと思います。

一方、自然なレスポンスを好む人にとっては、Archerの作りこまれたサウンドは多少わざとらしく感じるかも知れません。

*このペダル、ひとつ気になる事がありまして、
Youtubeの方に収録されていますが、ゲインを高めに設定して強くストロークした際に、時々「パッコーン!」と思い切り音のアタックが潰されます。
他のArcherも同じかどうかは分かりませんが・・・

最初期のCentaurといえば確かに強めのコンプレッション感が特徴ですが、
もしかして本当にコンプレッサーに近い構造なんですかね。

3.KCM-OD(StudioDayDream)

他の機種と比べるとちょっと知名度が低いペダルかもしれません。
Studio Day Dreamという、某オークションで人気のブランドです。
image

このブランドはCentaur以外にもLandgraffやJanrayなど、様々なペダルを製作しているようです。
個人レベルの工作品か・・・と思いきや、しっかりと”製品”として作り込まれており、サウンドも上等です。

サウンドの感触はソフト。
ファットなローミッド・鋭いハイというタイプではなく、緩やかにミッドに寄ったサウンドキャラクターです。
ややコンプ感が強く、音の立ち上がりが丸い感じがあるのですが、クリーンブースター的に使うと、その柔らかさが中々に栄えます。

本家のクローンとしてだけでなく、コレでしか出せないサウンドがある。そんなペダルです。

4.SoulFood Meat Mod(JHS/EHX)

あのエレハモが堂々とケンタクローンを出した、として爆発的な人気を記録したペダルですね。
ノーマルなSoulFoodは手放してしまったので、今回はJHSによってMODされたVerになります。
SoulFood

ノーマル・MODverに共通して、ややミドルに特徴のあるキャラクターを感じます。
ミッドに寄っている、というよりはハイ・ローがカットされた感じでしょうか。

ドライブさせたときの分厚い感じは確かにケンタっぽいのですが、
クリーンブースター的に使うと、かなりそのキャラクターが強調される印象があります。

JHSのMODによって、3wayのクリッピング切り替えスイッチと、ローをブーストするポットが追加されています。
追加されたクリッピングモードは、はじけるようなプレゼンスが得られ、鈴なりっぽいキャラクターが特徴的です。

Centaurっぽいかは別として、この元気なキャラクターは好みだと感じる人が多いかもしれません。
ローを少しプッシュすると本家Centaurっぽい雰囲気に近づく印象があります。

まとめ

流石、どのペダルも評判が良いだけのことはあり、”Centaur感”は十分です。
ぱっとブラインドで聞き分けるのはかなり難しいでしょう。

じっくり聴き比べればそれぞれ違ったキャラクターを持っていることがわかりますが、ここまでくると「よりCentaurらしいのはどれか」というよりは「どのキャラクターが好みか」といった話になると思います。

本家Centaurの持つ暖かなイメージまで感じられるクローンはありませんでしたが、逆に言えばKLONE V2が持つゴキゲンさは本家には出せません。
しっかりこだわるのであれば、自分がペダルに求めるサウンドのイメージを明確に持つことが必要なのかもしれませんね。

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