どうも、べにまるです。
今回はドラムミックスのコツ第4回として、ハイハットの処理を解説していきます。
ハイハットはキックやスネアと同じく、一曲を通して鳴り続けるパーツです。
不自然なサウンドにしてしまうと、非常に違和感のあるトラックが出来上がってしまうので、気を引き締めていきましょう。
ハットの距離感を調整する
実は、ハイハットは単体のマイクが無くても十分な位、トップマイクに収音されています。
曲のジャンルによっては、ハットのマイクをミュートしたままトラックダウンしてもOKでしょう。
それでもハットのマイクを足すのは、音にキレを与えて力強いビートを作るためです。
トップだけではちょっと音が遠いので、ハットを前に持ってくるイメージでフェーダーを上げていきましょう。
がっつりローカット
ハイハットは曲中でずっと鳴っているので、だぶついた余分なロー成分が他楽器とぶつかります。
ここは思い切りローカットして、キレを良くして行きましょう。
ハットのマイクはかなりシャープな音にしたほうが、足した時に全体のバランスが良くなります。
おもいきって600hz位からカットしてしまいしょう。
ON/OFFするとボワっとした空気感が消え、シャープなサウンドになるのがわかると思います。
ハットは右?左?
ドラムのミックスでよく聞かれるのが、「ハットが左右どちらに来るよう定位するべきか」という事です。
現実のドラムでは、ドラマーから見て左手にハイハットがあるので、
・観客席から見れば右側にハット
・ドラマー目線では左側にハット
が正しい状態ですね。
ライブCDでは前者でないとオカシイ訳ですが、それ以外なら正直どちらでも構いません。
ハットが左側にある音源が多いのは、曲を作る~仕上げる上でイメージしやすい為だと思います。
ドラムを演奏or打ち込む人間にとっては、ハットが左にあるのが自然ですからね。
また、ドラマーが聴いたらハットが左にあったほうが叩いている姿が目に浮かんで気持ちいいというのも理由かもしれません。
結論としては、
・客席目線にこだわりたいなら右に
・客席目線には拘らないが、生ドラムであるならば左に
・それ以外ならどっちでもOK
まとめ
・ハットを手前に近づけるイメージで
・ローカットをがっつりと
・ハットは左右どちらに来ても良い
基本的に、ハットのマイクはローカットさえしっかりされていれば、十分な場合が多いです。
あまり難しく考えずに、音量のコントロールに集中するのが良いでしょう。
ドラムミックス目次
vol0 曲のクオリティはドラムで決まる
vol1 オーバーヘッドが一番大事
vol2 キック/バスドラムの低音を出す
vol3 スネアの抜けを良くする
vol4 ハイハットのキレを出す
vol5 タムは定位が大事
vol6 ルームマイクで響きを付ける
vol7 バスコンプを使いこなす