ミックスのコツ

ルームマイクで響きを付ける!脱初心者ドラムミックスvol6

ルームマイクのミックス

どうも、べにまるです。
ドラムミックスの解説シリーズも第6回となり、いよいよ終わりが見えてきました。

今回はルームマイクの処理を解説します。アンビエンスマイクとも呼ばれますね。
生々しいドラムサウンドを創り上げるためには欠かせないマイクです。
うまく使いこなせるように頑張って行きましょう。

自然な響きを演出する

ルームマイクはドラムセットから数メートル離れた場所にステレオで設置され、部屋の響きを含んだドラムサウンドを収音します。
このマイクのサウンドをうまく足す事で、実際に目の前でドラムの演奏を聴いているかのような、厚みのあるサウンドを演出することが出来ます。

ルームマイクは、レコーディング規模によっては立てない事も多くあります。
打ち込みの場合でも、音源によってはルームマイクが無いかもしれません。
そういった場合にはリバーブを駆使して同等のサウンドを目指すことになります。

響きを強調する

ルームマイクに収音されている響きの成分はとても繊細で、そのまま混ぜると他の音にかき消されてしまいます。
ジャズの様に繊細な空気感が活きるジャンルでない限り、コンプをがっつりかけて響きを強調するのが良いでしょう。

・アタック早め
・リリース遅め
・レシオ4:1
・7db程度のリダクション

これくらいの設定からスタートしてみましょう。

ルームマイクだけ聴くとバシャっとワイルドに感じる位が直度良いと思います。
第5回までで作り上げた自分のドラムサウンドに少しずつ足していき、ちょうど良い厚みが得られる音量を探しましょう。

ルームマイクのコンプ

ボワつきを取る

ルームマイクの音は部屋の響きをふんだんに含んでいるため、ロー~ローミッドにくぐもったボワつきが感じられる事が多いです。
このままだとドラム全体のキレが失われる原因となるのでカットしていきます。

基本的にはオーバーヘッドマイクと同じようなイメージで、180hz付近からシェルビングEQで3~5db程カットします。
まだモワモワしている場合は周波数を250hz位まで上げるか、カットする量を7db位まで増やします。

厚みとクリアさのバランスがうまく取れるポイントを探しましょう。

ルームマイクのEQ

まとめ

・自然な響きを演出する
・コンプで響きを強調する
・ローカットでクリアに

今回はルームマイクでサウンドに厚みを与える方法を解説しましたが、実はルームマイクの使い方は一つではありません。
もっと響きを強調してエフェクトっぽくしたり、サチュレーションをかけてワイルドにしたり。
曲調に応じて色々な表現をすることが出来ます。
逆に、音数が多いポップス等では、ルームマイクを使用しないタイトなサウンドのほうがハマる事も多いです。

ドラムミックス目次

vol0 曲のクオリティはドラムで決まる
vol1 オーバーヘッドが一番大事
vol2 キック/バスドラムの低音を出す
vol3 スネアの抜けを良くする
vol4 ハイハットのキレを出す
vol5 タムは定位が大事
vol6 ルームマイクで響きを付ける
vol7 バスコンプを使いこなす

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