ミックスのコツ

スネアの抜けを良くする!脱初心者ドラムミックスvol3

スネアのミックス

どうも、べにまるです。
「ドラムミックスのコツ」シリーズも第三回目。今回はスネアの処理について説明します。

スネアは曲のビートを支える、キックと並んで重要なパーツです。
太く抜けの良いサウンドを作っていきましょう。

トップの音に芯を与える

スネア単体の音を作りこむ前に、一度スネアマイクの使い方を整理してみましょう。

実はスネアの音はトップマイクだけでも結構ガッツリ収音されています。
特にスナッピーのジャラっとした感じは、むしろ離れた位置で録っているトップマイクの方がはっきりと収音できています。

スネア単体のマイクは、太くキレのあるサウンドにして、トップマイクの音に芯を与えるイメージで足していくのが良いでしょう。

太さを出すにはローカット

一曲を通してずっと鳴り続けるスネアは、余計なロー成分がベースやボーカルなど他の楽器とぶつかり易く、そのままではヌケの悪いサウンドになってしまいます。
そこで、シェルビングEQを使って不要な帯域をカットして太さを出していきましょう。

スネアは180hz~250hz付近に音の芯があるので、ひとまず180hzから5dbくらいカットしてみましょう。
ON/OFFして比べるとモワッとした感じが無くなるのがわかると思います。
そこを基準にして自分なりに調整してみましょう。

スネアのEQ

ボーカルとの衝突を避ける

第一回のキック編で、「キックとベースのぶつかりを避ける」という話をしたのを覚えているでしょうか。
実はスネアも同じように、周波数が近くセンターに定位するボーカルとぶつかり合いやすい楽器です。

キックとベースは互いに譲り合うように処理しましたが、ボーカルとスネアではそうはいきません。
殆どの場合、スネアよりボーカルの方が手前に配置されるからです。

ボーカルの芯である1.2khz~1.5khあたりを、スネアには譲ってもらいます。
Qを細く設定したベルEQで、スネアの1.2khz~1.5khzあたりを3~5db位カットしてみて、ボーカルがクリアに聴こえる所に設定します。

スネアのカット

ボーカルは人やフレーズによって音が変わるので、うまいところを見つけるのが難しいと思います。
上手くつかめないときはあまり気にせず次の作業へ進みましょう。何曲もMIXするうちにつかめるようになります。

また、音源の段階でボーカルとぶつかりにくいスネアを選ぶことも大事です。
男性ボーカルの曲なら高域の強いスネア、女性ボーカルなら重たい音のスネア、などと使い分けましょう。
そうすれば自ずと周波数が分散し、曲全体のバランスも良くなります。

まとめ

・スネアの芯を足すイメージで
・太さを出すにはローカット
・ボーカルとの衝突を避ける

ドラムのサウンドキャラクターはほぼキックとスネアで決まります。
他の楽器とのぶつかり合いを避けつつ、満足いくサウンドが作れるように頑張っていきましょう。

ドラムミックス目次

vol0 曲のクオリティはドラムで決まる
vol1 オーバーヘッドが一番大事
vol2 キック/バスドラムの低音を出す
vol3 スネアの抜けを良くする
vol4 ハイハットのキレを出す
vol5 タムは定位が大事
vol6 ルームマイクで響きを付ける
vol7 バスコンプを使いこなす

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