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Free The Tone FLIGHT TIME FT-1Y

Flight Time

どうも、べにまるです。
今回はFree the toneのFLIGHT TIME FT-1Yを紹介します。

見た目からしていかにも高機能そうなディレイですね。
こういった多機能なデジタルディレイを見ると、いかにもデジタルっぽい冷たい音を想像してしまいますが、FT-1Yは意外にも(?)とても素朴でキレイなサウンドを持っています。

テンポ同期機能など、語るべきところが山ほどある本機ですが、今回はその中でも”サウンド”の部分にフォーカスを当てて紹介していきたいと思います。

まるでTC2290(TC Electronicの名機)のような外観を持つこのFT-1Y。
予想していた以上のサウンドクオリティを持った、素晴らしいペダルでした。

様々な状況にも対応できる柔軟性

クリアな音質

FT-1Yのサウンドは、とても素直で自然。
ノイズの全く無いクリアな減衰からは、音の立体感をはっきりと感じ取ることが出来ます。

デジタルディレイというと、どうしても無機質な”作られた”サウンドを想像してしまいますが、FT-1Yからはそのような印象は受けません。

ライブからレコーディングまで幅広く使っていく事ができる、非常に高いサウンドクオリティを持っています。

小回りの効く調整

FT-1Yは小回りの効くハイパス・ローパスフィルターによって、様々なシチュエーションに対応する事が出来ます。

最近の高級デジタルディレイは当たり前のように装備しているこのフィルター。
ディレイ音が持つ余分な高域・低域をカットすることで、サウンドに自然な広がりを与えることが可能です。

スイッチによってフィルターをOn/Offするペダルが多い中、FT-1Yはカットする周波数を数値によって細かく設定できる点が優秀です。
フレーズやアンサンブルの編成に応じて、カットする量を調整できるため、常に最適な存在感のディレイサウンドを鳴らす事が出来ます。

ギターソロではディレイが目立ちすぎないようにハイカット、
逆にテンポディレイ等はWet音をハッキリ聞かせるためにローカットするのがオススメです。

モジュレーション

FT-1Yはデジタルディレイにしては珍しく、Wet音に自然なモジュレーションをかける事で空間の広がりを演出する事が出来ます。

WET音とDRY音の音程が微妙にずれる事で、独特な奥行きが生まれたり、広がりを作ったり、
リズミカルなテンポディレイ等では、キレイに響かせる事ができます。

フィルターと同様に、パラメータを数値によって細かく調整できるので、ほんのわずかに揺らすセッティングから、飛び道具のようにエグイ掛け方をする事も自在です。

数値でのパラメータ管理は、ざっくりと音を作る際には煩わしいですが、一度作りこんだセッティングを完璧に維持できるという点では大きな強みですね。

まとめ

FlIGHT TIME FT-1Yは、非常に高いレベルのサウンドを持ったデジタルディレイだと言えるでしょう。

このレベルのディレイが一台あれば、他のディレイが必要になる事はまず無いと言って良いほど、高い対応力を持っています。
「ここらで一台、ずっと使っていけるディレイが欲しいぁ」という人にはまさにオススメできるペダルでしょう。

ここ最近のデジタル機材の進化には目を見張るものがあります。
デジタルディレイやアンプシミュレータなど、一昔前と比べてとんでもなく音が良くなりました。
望むべくはクオリティはそのままに、もう少し価格が安くなってくれると良いのですが、今のペースで技術革新が進めばそれもすぐに叶うかも知れませんね。

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