どうも、べにまるです。
今回はLine6のM5を紹介します。
だいぶ発売から時間が経ちましたが、いまだに人気が高いようですね。
なかなか同じコンセプトの上位互換となるような製品が現れない事も、長寿の理由でしょうか。
個人的にも相当お世話になったペダルです。スタジオのお供に最適ですよ。
・サウンド、機能の特徴
・MS-50やM9との比較
・M5が合う人
について、長く使ってみた感想をふまえてお伝え出来ればと思います。
特徴
やや古さを感じる音質
歪やワウは厳しい
全体的にサウンドが粗く、特にドライブサウンドは今となってはかなり厳しい音質です。
演奏へのレスポンスが悪く、トーンのバランスも良くない、ストレスを感じるサウンドです。
ワウ等のフィルタ系も粗さの目立つ、1世代前のクオリティです。
ディレイ、揺れものは現役
ディレイやコーラス等はまだまだ現役で使っていける音質でしょう。
やはり粗さが目立つため、最近のデジタルペダルのようなクリアーさは全くありませんが、
その粗さが幸いして、アンサンブルとの馴染みが良く、温かみを感じるサウンドです。
スタジオのお供に
M5は同時に使用できるエフェクトが1つしかなく、ライブ等で空間系&揺れものを一手に担うのは厳しいですが、
その小ささゆえにギターのギグバッグに入れる事ができるので、簡単なスタジオワークの際に非常に重宝します。
モジュレーションや飛び道具的なフィルタなど、
一度にそう何種類も使用しないエフェクトの為に、重いペダルボードを持ち運ぶのは大変だと思います。
M5とオーバードライブだけギグバックに入れておけばかなりのケースをカバーできるので、荷物の節約に大活躍してくれます。
他機種との比較
同じようなコンセプトのペダルとしてZOOMのMS-50がありますが、どういった差があるでしょうか。
また、兄弟機であるM9との棲み分けも気になる所だと思います。
用途を明確に
MS-50は実際に所有していたことがあり、アナログシンセ用のマルチエフェクターとして使っていました。
正直なところサウンド面・操作性共にM5の圧勝で、あえてMS-50を選ぶとしたら電池駆動か飛び道具の充実に魅力を感じる場合に限ると思います。
実はM5もM9も両方所有し、長らく愛用していました。
ライブとなるとディレイだけでも数種類のセッティングが必要なので、6エフェクト同時待機できるM9でないと厳しいですね。
ですがやはり短時間のスタジオワークの為に毎回M9が入ったボードを運ぶのは大変なので、
用途によって選ぶべきだと思います。
合う人、合わない人
省エネ派の人に
たまにしか使用しないエフェクトが多く、機材を省エネ運用したい人には最適なペダルです。
また、とりあえずいろんなエフェクターを体験してみたいという場合にも重宝するでしょう。
ライブ用途には不向き
ライブで使用する中枢システムとしてのマルチエフェクターを求めているのであれば、
M9や、BOSSのモデルのような大型のマルチの方が良いでしょう。
また、TC electronicのようにハイファイでクリアなサウンドが好みの人には向きません。
まとめ
・ディレイ、揺れものはまだ現役
・荷物の省エネに
・ライブ用には物足りない
個人的にも、このペダルを持っていた事で助けられた場面はかなり多くありました。
こういったコンセプトのペダル、確実に需要があると思うのですが、
各社はiOSを使ったエフェクターアプリなど、ちょっと違った方向に進んでいるようで、
あんまり新型は期待できないかもしれませんね・・・