どうも、べにまるです。
今回はLovepedalのBBB07(BrackBeautyBalance’07)を紹介します。
このペダルは、ファズフェイスの回路をベースに作られています。
ゲルマニウムトランジスタとシリコントランジスタのハイブリッドという、面白い構造をしています。
このペダルの魅力は、枯れたサウンドと、ファズとは思えないレスポンスの素直さにあります。
いままで色々なファズフェイス系のペダルを弾いてきましたが、その中でも1,2を争う位のサウンドです。
かなりお気に入りの一台で、何度もRecで使用してきました。
使っている人が少ないのか、ネット上のレビューは少ないですね。
・サウンドの特徴
・同シリーズとの比較
・合う人、合わない人
についてお伝えできれば幸いです。
特徴
枯れたサウンド
ファズフェイスと言うと、あまり馴染みのない人はジミヘンのような荒々しいキャラクターを想像するかもしれません。
ですが、意外にも多くのファズフェイスは上品でブルージーなキャラクターを持っています。
このBBBはまさしくそんなペダルで、枯れたサウンドが魅力的です。
ローが控えめのドライでタイトなキャラクターで、古いコンボアンプをドライブさせたような味わいがあります。
そして特筆すべきはピッキングの強弱に対する音色変化のレスポンスです。
ここまでレスポンスの良いファズは見たことがありません。
また、ゲインを上げても飽和し過ぎないので、和音でも音の分離が保たれます。
バッキングに使っても面白いでしょう。
直感的なサウンドメイク
このペダルはトーンコントロールの代わりに、ゲルマニウムとシリコントランジスターの割合を調節するツマミが装備されています。
ゲルマニウム側に寄せればファットなサウンド、逆にシリコン側に寄せればシャープになります。
これが意外と調整しやすく、直感的で守備範囲の広いサウンドメイクが可能です。
ローゲインが得意
このペダル、ゲインのスイートスポットが低い所にあるように感じます。、
単体で強い歪を作るのには向きません。
ゲインを高くする事は出来るのですが、ちょっとハイの耳に痛い成分が目立ちます。
クランチのアンプをプッシュするイメージで使ったほうが本領発揮できるでしょう。
同シリーズの比較
BBBはモデル名に07や11、13など製造年が記されます。兄弟機も含めるともっと複雑な系譜らしいですが。
となるとやはり気になるのは「モデルによって音が変わるの?」という所です。
そこまでの差は無い
以前、気になって07verと13verを弾き比べたことがあります。
確かに音の質感は異なり、07の方がタイトでドライ、13の方がワイドレンジでモダンな印象でした。
ですが、BBBの魅力である”枯れたサウンド”はどちらからも感じる事が出来ました。
以前、同じLovepedlのEternityは「時期によってまったくの別物である」と書きました。
今回のBBBはそこまでの差ではないと思います。
あまり製造年に神経質になる必要はないでしょう。
BBBが合いそうな人
ブルージーなスタイルに
渋い味わいのあるペダルを求めている人にはぜひオススメしたいペダルです。
回路的にはファズですが、ブースターODと同じような感覚で扱えます。
ブルージーな、ダイナミクスを活かした演奏スタイルの人には特に合うと思います。
所謂ファズフェイスとは別物
所謂ファズフェイスのイメージとはまるでかけ離れたペダルです。
強く歪む、ワイルドなファズを求めている人には合わないでしょう。
またファズは初めてだという人も別のペダルを選んだ方が無難だと思います。
まとめ
・枯れた渋いトーンが魅力
・ダイナミクスが活きる
・所謂ファズフェイスとは別物
このペダルの持つ魅力は、他のペダルでは代用できない独特のものだと思います。
もしハマれば、この上ない武器になってくれます。
おまけ
余談ですが、他のブティック系ペダルが軒並み高級パーツを使用している中、
Lovepedalは安価なパーツで抜群のトーンを生み出しています。
これこそ凄腕ビルダーのなせる業ですね。ショーンおそるべし。