どうも、べにまるです。
今回は、SoftubeのSummitAudio TLA-100A Compressorを紹介したいと思います。
このコンプレッサーは個人的にとても気に入っていて、MIXで頻繁に使うプラグインになっています。
かなり使えるコンプだと思います。特にギターのサウンドを大事にする人にオススメですよ。
・サウンドや機能の特徴
・他プラグインとの比較
・合う人、合わない人
についてお伝えしたいと思います。
特徴
このプラグインはSummitAudioのTLA-100というハードウェアをモデリングし、さらに独自の機能を追加したものです。
TLA-100はオプトコンプと呼ばれる、光学センサを使用した方式のコンプレッサーで、非常に滑らかで自然な揃い方が魅力です。
ミッドレンジが魅力的
TLA-100は強くかけると音がややミッドレンジに寄る印象があり、これがギターの持つオイシイ部分と非常によくマッチします。
軽くいサチュレーションが感じられるのも、ギターに良く合っていると思います。
これと同じ効き方をするコンプは思い浮かびません。
ギタリストが好きなサウンドだと思います。
美味しいアタック&リリース
Dry/WetのMIX機能、サチュレーション量の調整など、プラグインならではの機能が追加されており、使い勝手が良くなっています。
このTLA-100の特徴として、アタック・リリースが3段階で切り替えられるようになっています。
一見するとセッティングの幅が狭いように見えますが、どれも美味しいポイントに設定されており、意外な守備範囲の広さを持っています。
中間ポジションにしておけば自然なニュアンスでダイナミクスを揃えられますし、そこからさらにギター等のアタックを捉えたければアタック早め、音を奥に配置したければリリース長めなど、目的に応じて的確に調整することが出来ます。
逆に細かく迷う必要が無くていいかもしれませんね。
キレは出しにくい
注意点としては、ゆったりと綺麗な揃い方をするコンプなので、キレが重要なドラムなんかにはあまり合わないかもしれませんね。
あとちょっと動作が重いのでバンバン立ち上げるとちょっときついかも。
他プラグインとの比較
このプラグインと比較するとしたら同社のTubetechシリーズか、同じオプトコンプを再現したプラグインで有名なWavesのCLA-2Aあたりですかね。
クリーミーな色気
同社のTubetechプラグインとは音が全然違います。
Tubetechはとにかく自然であっさりした掛かり方ですが、TLA-100はもっと粘りがあってミッドに寄るクリーミーなサウンドです。
また、CLA-2Aは滑らかな揃い方やレンジがミッドに寄る点ではTLA-100と似ていますが、そこまでアナログっぽい味付けは濃くないCLA-2Aに対し、TLA-100の方が色気があるというか、もっちりした感じがあります。
合う人、そうでない人
汎用オプトコンプとして
LA-2Aタイプのオプトコンプを一つ持ってみたい人におすすめです。
特に、LA-2Aが得意なボーカル・ベースだけでなく、ギターなど幅広く使いたい人に良いと思います。
得手不得手がある
わりと応用は効くコンプですが、アナログモデリング系ですし、得手不得手ははっきりとあります。
これ一台を全部のトラックに使うようなことは出来ません。
それと、あくまで自然に揃えるタイプのコンプなので、1176タイプの様にワイルドに主張させるような使い方はできません。
まとめ
・ミッドレンジが魅力的
・アタック&リリース設定がおいしい
・自然な効き方
使いこなすためのキモは3Pinスイッチです。
自然に揃えるならセンター、がっしり固めるにはアタック早めに。ボーカル等あくまで自然にまとめたいならアタック遅めに、といった調子でいろいろ試してみるといいでしょう。