Overdrive

音は全然ミニじゃない【TubeScreamer mini】

TS mini

どうも、べにまるです。

最近はミニサイズのペダルがかなり増えてきましたね。
ミニペダルブームの火付け役であるEP Boosterがリリースされたのが2009年。
わりと最近のペダルだと思っていましたがもう10年近く前なのですね・・・

そんな中、旧来の定番機種たちもMINIペダル化が着々と進んでいます。
FUZZFACE、CryBaby、そしてこのTubeScreamer。(次はRATあたりでしょうか)

コンパクトで便利なミニペダルですが、やっぱり気になるのはそのサウンド。
小型化にあたってサウンドまで”ミニ”になってしまっては本末転倒です。

という事で今回はTubeScreamer miniと、現行リイシュー版TS-9を比較する形でサウンドチェックしてみたいと思います。
*TS miniは見た目的にTS-9よりもTS-808に近いですが、普及率の高いTS-9のほうが比較対象として最適かと思い、登板して貰っています。
(といいつつ本当は復刻版TS808を持っていない・・)

サウンドは”ミニ”じゃない


このTS mini、予想に反して(?)かなり音が良いです。

TSらしくミッド寄りのキャラクターでありながら、ややレンジが広くオープンなサウンド。
ややモダンな音色は、今までのクラシックなTubeScreamerのイメージとは一線を画すものかもしれません。

ミニペダルは、どうしても小型で安価なパーツを使わざるを得ないため、サウンド的にも制約を受けているものが多いように感じます。
あるものはトーンの効きが不自然だったり、またあるものは加工感の強いサウンドだったり。
通常サイズのペダル以上に、シビアな設計が必要になる印象があります。

そんな中、このTS miniは単純なミニサイズ化にとどまらず、現代的なチューニングを施された流石の仕上がりになっています。
ノーマルなTubeScreamerに劣るどころか、他には無い独自の魅力を持ったペダルに仕上がっていると感じます。

垢抜けたTSサウンド

では、現行TS-9のサウンドと比較してみましょう。
TS9

TS miniのサウンドキャラクターは、TS9とは大きく異なります。

TS9に代表される歴代TubeScreamerファミリーは、いずれもやや強めのコンプレッション感が特徴的。
その辺りが「TubeScreamerはBooster向き」と称される所以かな、と思っていたりもします。

一方でTS miniは、演奏のダイナミクスが抑え込まれるような感触の少ない、より自然なサウンド
もちろん、TS系らしくミッドが強調される印象はそのままで、しっかりとギターの”芯”を強調しながらも、自然な質感を保つことが出来ます。

価格も安いので「廉価版かな?」と思わせておきながら、これだけの上質なサウンド。
正直驚きました。

TS系のファーストチョイス

現在新品で入手できるTubeScreamerシリーズの中で、このTS miniは最もオススメできるペダルかもしれません。

特に今までTubeScramerにあまり親しみの無かった人にとって、高いレベルのTS系サウンドを安価に手に入れる事が出来る、素晴らしいペダルでしょう。

他の安価なTS系ペダルは、どうしてもサウンドが中域に寄りすぎてしまうことが多いように感じます。
もしTS miniでTS系の魅力を体感できたら、より上質なペダルを求めて沼へと足を踏み入れる事となるでしょう。

ODの王道であるTS系サウンドを、これだけの価格で手頃に入手できるとは。
時代は進んでいるんですね・・・

まとめ

・ミニだからといって劣るところなし
・脅威のコストパフォーマンス
・モダンで扱いやすい音

正直に言うと、実際にこのペダルを弾くまでは「Ibanezめ、ミニペダルブームに乗っかりおって・・・」程度にしか思っていませんでした。
ですがそんな事は無く、TS miniからは次の時代のTubeScreamerを作ろうという、メーカーの気概が感じられました。

今でこそあまり使っている人も見かけませんが、数何年には学生を中心に大ヒットしてたりするかも知れませんね。

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