どうも、べにまるです。
今回はAVIDのアンプシミュレーター、ElevenRackを紹介します。
最近では当たりまえの様にアンプシミュレーターが使われるようになりましたね。
大きな音を出せない自宅での演奏だけでなく、プロのライブやレコーディングでも活用されるようになってきています。
さて、昨今のアンプシミュレーター市場はFractal AudioのAxe-FXやKemperといった高級機から、エントリークラスのPODまで幅広い価格帯の製品で溢れています。
そんな中、価格的には中堅と呼べるポジションに位地しているAVID ElevenRackですが、その性能はいかほどのものでしょうか?
値段が倍以上の高級機に肉薄するサウンドであればおトクですし、割高なのにPODと同等ではがっかりですよね。
結論から言えば、ElevenRackはホームレコーディングまで視野に入れたアンプシミュレーターとして、かなりオススメできる機種です。
高級機と比べると演奏の強弱に対するレスポンスこそ劣りますが、パワフルでアメリカンなサウンドが魅力的で、レコーディングにも十分対応できるサウンドクオリティを秘めています。
僕自身、実際にRecで何度も使用してきました。
今回はそんなElevenRackの魅力を、
・パワフルなサウンド
・優秀なフロントパネル
・ツボを押さえたモデリング
の3つの面からお伝えしていきたいと思います。
パワフルなサウンド
ElevenRackは他のアンプシミュレーターと比べて、ワイルドでパワフルなサウンドが特徴的です。
音圧感が高くガツンと来るサウンドは、ロックやポップスのギターに最適でしょう。
例えばFractal audioのAxe-fx2などは、ピッキングのニュアンスまでしっかり拾ってくれる反面、やや繊細で落ち着いたサウンドです。
一方でElevenRackはダイナミクスの反応性こそAxe-FX2に大きく譲るものの、そのサウンドの迫力は他の機種では真似できません。
ライブでもレコーディングでも、他の楽器に負けないサウンドを作りだす事が出来ます。
特にロック・ポップスのギターをレコーディングする上で、このパワーは大きな魅力になるでしょう。
優秀なフロントパネル
個人的にElevenRackの最も気に入っているのは、フロントパネルの操作性が抜群に良い点です。
スイッチ一つで各エフェクトをOn/Offしたり、カンタンな操作で内部パラメータにアクセスする事ができるので、とても快適に操作できます。
最近のハイテクなデジタル機材にありがちな、どこをどう操作すれば良いかがわからずマニュアルと睨めっこするような状況はほとんどないでしょう。
何度も引合いにだして申し訳ないですが、Axe-FX2なんかはフロントパネルのレイアウトが非常にわかりにくく、PCエディタを使わないと操作する気が起きません。
AXE-FX2に初めて触れた瞬間、ElevenRackの操作性がどれほど優れていたか痛感しました。
やりたいと思った事を直感的に実現できる。
ElevenRackのイージーオペレーションは他のどのアンプシミュレーターにも勝っている部分だと思います。
ツボを押さえたモデリング
ElevenRackのもう一つの魅力は、モデリングしているアンプやエフェクトのチョイスが素晴らしい事です。
フェンダーやマーシャルは当然として、ソルダーノやボグナーにマッチレスと、だれもが一度は弾いてみたいと思うようなアンプばかりが揃っています。
エフェクトペダルもディレイのMemory Manから、ファズならトライアングルノブのBIG MUFFなど、ツウ好みの名機が高いクオリティで再現されています。
モデリング数こそ控えめ(あくまで多い機種と比べて)ですが、ツボを押さえたチョイスのおかげで不満足を感じる事はまずないでしょう。
まとめ
ElevenRackは、ホームレコーディングまで視野に入れたアンプシミュレーター選びの最有力候補となるモデルでしょう。
快適な操作性のおかげで、初めての本格的なアンプシミュレーターとしても最適です。
パワフルなサウンドはロックなジャンルに特に相性が良いでしょう。
僕もいろんなライブやレコーディングで、何度もElevenRackに助けられました。
そろそろ本格的なホームレコーディングを始めてみたいと思っているギタリストは、ぜひチェックしてみてください。
ギターの楽しみが大きく広がりますよ。